中国商品のリサーチ方法は既に紹介しましたが、
商品を見つけたからといって、無条件で仕入れるわけにはいきません。
当然ですよね、利益が出なければ、
仕入れる意味がありません。
そこで今回は、利益の計算方法を解説します。
粗利と営業利益の違い
その前に、粗利と営業利益の違いを知っておきましょう。
粗利とは、単純にAmazonの販売価格から
元値(タオバオでの購入価格)を引いた額のことです。
例えば、以下の商品
Amazon
タオバオ
Amazonの販売価格は1790円、
タオバオの販売価格は45元(1元 = 18円として計算します)
この場合、粗利は
1790 – 45 × 18 = 980円
となります。
ただ、実際には、中国国内送料、国際送料、関税、代行手数料、
Amazonの手数料がかかります。
このような販売にかかる費用すべてを引いたものを、
営業利益と言います。
商品を仕入れる際の判断は、
この「営業利益」で行わなければいけません。
よく、中国輸入ビジネスの教材や高額塾の販売ページで、
単にAmazon販売価格からタオバオ販売価格を引いた粗利の例を載せて、
「中国輸入ビジネスは、こんなに利益がでますよ!!」
と煽っているのを見かけますが、
実際に取れる利益はもっと少ないんです。
利益計算方法
では、営業利益はどのように計算するのか。
Amazon手数料を計算するのに、
FBA料金シミュレーターを使います。
まず、商品ページから、
商品のASINコードをコピーします。
次に、FBA料金シミュレーターにASINコードを貼り付け、
「検索」ボタンをクリックします。
該当商品と、計算用の項目が表示されます。
FBA利用の場合の金額を計算しますので、
右側の「FBA発送の場合」
という部分の商品代金のところに「1790」と入力し、
「計算」ボタンをクリックして下さい。
計算結果が表示されます。
出品手数料 → 269円
FBA手数料 → 369円
これだけのAmazon手数料がかかります。
Amazon手数料を引いて、
出品者に支払われるのは、1152円になります。
Amazon手数料を引いた商品代から、
他の費用を引いて、利益を計算します。
・タオバオでの購入価格
810円
・中国国内送料
代行会社やパートナーの事務所がある場所、
購入する商品などにより異なります。
今回は、50円として計算します。
・国際送料
1キロ25元(= 450円)として計算します。
商品の重量は0.5216 キロなので、
450 × 0.5216 = 235 円
・代行手数料
代行会社、パートナーによって違いますが、
商品代(中国サイトの商品代)の5%として計算します。
810 × 0.05 = 41円
・関税
商品によって異なりますが、
商品代の12%として計算します。
810 × 0.12 = 97円
これらから利益を計算すると、
1152 – (810 + 50 + 235 + 41 + 97) = -81
となり、赤字となってしまいました(笑)
当然、この商品の仕入れは無しです。
粗利では980円の利益が出ていたはずなのに、
ちゃんと計算すると、赤字です。
実際は、自宅からFBA倉庫に商品を送ったり、
商品ラベルを貼ったりするので、
その費用もかかります。
今回は、ちょっと例が良くなかったですが、
利益はAmazon販売価格の20%は欲しいところですね。
利益率 = 利益 ÷ 販売価格
このようにして利益を計算し、
利益が取れる商品を仕入れて販売して行きます。
まとめ
今回解説したように、利益はちゃんと営業利益で計算しましょう。
ちゃんと計算しないと、
・利益が取れるつもりで仕入れたのに実際は全く利益が出ていない
またはその逆で、
・利益が取れる商品なのに、仕入を見送る
といったハメになります。
いちいち商品ごとに計算するのも面倒で手間がかかるので、
エクセルで計算式を組んで、簡単に計算できるようにしておくといいですね。